column
医療コラム
column医療コラム
インシデントと対策の報告です。待合室に患者さんとご家族と沢山の方々がいて、受付前の人、検査前の人、診察待ちと会計待ちの人達が混ざっています。郊外の広いクリニックならともかく、なかなか動線を分けるのは難しいです。特に診察後にMRI待ちをしている方は外出するケースも多くなっています。
患者さんが増えると、予想外の問題が生じます。先日は待合室で受付前の患者さんを長時間お待たせしてしまいました。マイナンバーカードの読み取りだけして、それがクリニックのチェックインだと思ってしまったようですが、スタッフが受付を離れて無人にしてしまったのが問題でした。
ひとまず、インカムを使って人の移動を最小限とし、受付を無人にしないように対策をしています。こういった問題はある程度想定していましたが。。。患者さんが来院したら「こんにちは」と挨拶し、受付をしてもらうという普通の流れが、混んでいるとできなくなります。
病院では自動再来受付機、自動精算機などが常備されていることも多く、コミュニケーションが欠如している反面、間違いは起こりにくいのかもしれません。結局、高齢者は機械を使いきれずに窓口に来たり、操作介助が必要だったりと、人員削減には至らないケースも散見します。
まあ、溜池脳外はせいぜい1日50人程度の来院なので、自動化よりも人と人との関係を重視したいと思っています。クリニックに来院した際は必ず受付スタッフに声をかけて下さい、そして診察、検査や会計などに30分以上放置することは基本的にありません。MRI待ちが30分以上ある場合はこちらから開始予定時間をご案内しています。
フィリップスDSA
近況報告に戻ります。先々週は聖路加国際病院で内視鏡手術、先週は東京Dタワーホスピタルで脳腫瘍手術でしたが、今週は東京逓信病院で脳血管撮影をしてきました。クリニックに来た患者さんに脳動静脈奇形を疑ったためです。脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻などシャント疾患はMRAでちゃんと映らないケースがあります。
東京逓信病院のDSAは最新式で今年稼働したフィリップス製です。実は東京Dタワーホスピタルと同じものですが、モデルとしては東京逓信のものが最新式です。今週は脳血管撮影のみで手首の血管からおこなったので、この装置の恩恵はそこまで受けていないかもしれませんが、綺麗な画像でした。3Dイメージの作成は技師さんの勉強が必要そうですけど。。。
金曜日の午後も大混雑をしていましたが、最終の患者さんは他院ですでに慢性硬膜下血腫の診断をされていました。そして「なんだか様子がおかしいので」と当院へ来院しました。下の画像の白い部分が血腫で、脳のシワが見えなくなり、正中構造が反対側にシフトしている様子がわかります。素人でも手術とわかるレベルですね。

18時過ぎた時点で入院から手術まで手配するのは至難の業のはずですが、前の日に行ってきた東京逓信病院ですぐに受け入れてくれました。MRI撮影開始後に技師さんから異常所見の連絡が入り、撮影中のモニターで確認し、東京逓信病院の先生にLINEして、10分程度の撮影が終了する段階で入院の段取りは決定していました。
患者さんと一緒に行って手術までしようと思っていましたが、それほど難しい手術でもないのでお任せしました。秒で入院を受けてくれる連携病院の先生方にはいつも感謝しています。現状では週に100件程度のMRIをクリニックで撮影していますが、約1%に入院や手術が必要となる計算になります。万が一の場合も手術や入院まで私が手配しますのでご心配なく。