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医療コラム
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今週は月火水と三日間、途絶えることなく新患が続きました。混んでいて、ご本人の都合もあり診察と検査が後日になったケースもありますが、再来院の方はお待たせすることがない時間帯(午前や午後の診療開始前)に検査しています。基本的には脳のMRIとMRAをチェックして、即日診断して結果をご説明し、なんとか皆さんに満足してもらっています(たぶん)。
画像は最近来院した患者さんの脳腫瘍と脳動脈瘤です。いずれの方も特に症状はなく、他院で診断されて、紹介状を持たずにセカンドオピニオンという形で来院しました。当院で再度MRIを撮影し、診断や治療に関して説明し、検査や治療はご希望の施設紹介もしくは私が担当できる病院で実施しますとお話ししました。
右蝶形骨縁髄膜腫
左中大脳動脈瘤
今回は東京Dタワーホスピタルにお願いし、脳動脈瘤の検査と脳腫瘍の手術を予定しました。脳腫瘍は10月に手術予定なので経過はまたご報告いたします。私も一緒に参加しますが、メインの術者は脳腫瘍のスペシャリストに依頼しました。過去に一緒に手術をやっていた渡邉健太郎先生です。脳動脈瘤は典型的ではない形状のため経過観察としました。Dタワーの長谷川院長にはいろいろお世話になってます。
ところで、今日は野村先生が外来をやってくれているので、朝から聖路加病院に手術に行っていました。脳腫瘍術後、シャント術後に孤立性のう胞が残存している患者さんです。内視鏡下にのう胞開窓し、脳室内とシャントチューブを確認しました。少し専門的になりますが、のう胞を開窓する場合、正常組織(脳室)側からアプローチするのが原則です。今回は再手術で道具にも制約があり、のう胞内からアプローチしました。
手術は早々に無事終了しクリニックに戻ってきましたが、野村先生外来は特に問題なく、このコラムを書いたりいろいろ残務処理をしています。ところで、11月に神経内視鏡学会でハンズオンセミナーの講師として参加することになりました。また、聖路加病院の若い先生が発表するため、共同演者としても参加します。何日か留守にしますが、クリニックは留守番の医師で対応する予定です。
最近は不安定な天候のため、片頭痛の方も多く来院します。頭痛診療については野村先生が専門なので難しい場合はすぐに野村先生外来を案内しています。難しい場合というのは「片頭痛と思って出した薬が効かない」「群発頭痛」「可逆性脳血管攣縮症候群」「子どもの頭痛」などなど。私は脳のMRIをして「異常ありません」と言うか、MRIで異常があった場合に予防、治療や手術をするのが専門です。
MRIに異常がありません、と言ってから始まる頭痛診療については、脳神経外科医にはないマインドが必要です。なぜなら、脳神経外科医はMRIに異常があった症例を対象に治療や手術をしてきたからです。脳神経外科学会では、手術に関係しない疾患、特に外来診療に関して、若い先生等に教えていくプログラムも立ち上げないと、脳神経外科を目指す若手医師がどんどん減ってしまうと思います。
救急であっても外来であっても、検査で異常がないことを確認して安心したい人と、症状が改善するように原因を究明し治療したい人がいます。患者さんが何を求めて受診したのか、コミュニケーションスキルが重要なのは言うまでもありません。ただし、救急外来で必要とされるスキルは、手術や入院が必要な疾患を診断することですから、お互いが求めるものに乖離があるかもしれません。。。