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医療コラム
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赤坂1丁目、六本木通り沿いは首都高速の下で、周囲は高層ビル、アークヒルズ、アメリカ大使館、赤坂ワールドゲート(工事中)などがあるエリアです。少し離れると六本木ヒルズ、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズや東京ミッドタウンがあり、霞ヶ関の官庁街や紀尾井町なども近くです。
内科クリニック、眼科、耳鼻科は少し離れればあるのですが、整形外科はほとんどないのと、内科も専門性に分かれているため、ちょっとした症状で受診する医療機関が近隣にはないようです。また、ホテルオークラやANAインターコンチネンタルホテルなど、外国人客の診察に対応してくれる医療機関がなくて困っていたようです。
当院では脳神経系の疾患が心配な方にMRIなどで即日診断するという診療ニーズが最も高いのですが、ビルの一階で目立つ立地ということもあり、怪我をした方や風邪ひいた方もフラッと入ってきます。一応、脳神経外科クリニックと書いてあるので「診てもらえますか?」と聞かれますが。
内科系だと熱や咳ですが、インフルとコロナを同時診断できる装置やCRPと白血球を5分で調べられる装置があるので重宝しています。ホテルからの患者さんは日本語が話せず、日本の健康保険もないのが普通です。自由診療にはなりますが、普通に診療して点滴や内服処方などして、スタッフが調剤薬局まで付き合ってお薬を渡すところまでサービスしています。
IMMUNO AG(Fuji film)
セルタック(日本光電)
打撲や骨折疑いの方もしばしば来院します。レントゲンで骨はズレていなくて骨折がないように見えても、痛みが続いている場合はMRIを撮影します。多くは骨挫傷が観察されて、皆さん納得しています。まあ、骨がずれていないので手術するわけではないし、特別な固定を追加するわけでもありません。ただ「骨折はありません」と言われたまま痛みが続いているのと、「骨折はあるけどズレてないね、痛みはしばらく続きます」と言われるのはだいぶ違うのと、診断書の内容も変わってきます。
最近は脳神経系の本来の脳神経外科患者さんも増えたため、どこまでその他の疾患に対応できるのかな?と思いますが、骨密度も測定できるし、レントゲンとMRIで骨折診断や関節の診断、肝胆膵の腹部検査もできるので、健康サポート業務としてその他の疾患にも対応は続けていきたいと思っています。