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もやもや病

毎日MRIを撮影していると、ときどきもやもや病の方に遭遇します。クリニックだと多くは成人なので、無症候性が大多数です。一般的に小児の場合は脳梗塞で救急搬送されるケースが多く、成人の場合は脳出血で発症することが多いです。忘れもしない、脳神経外科の後輩をこの病気で亡くしたこともあります。

ところで、このもやもや病の無症候例に関する興味深い研究の発表がありました、AMORE研究というものです。その研究によると①坑血小板療法は勧めない②外科的血行再建術は勧めないということでした。③生活習慣病予防をすること④年一回程度はMRI,MRAで定期検査をすること、ということでした。

当院ではこの研究前からほぼ同じ方針でやってきました。ただし、血液検査で問題がなく、頸動脈エコーやABIで動脈硬化所見が軽度でも心配な患者さんには、わずかに抗血小板作用と血流改善効果があるとされるEPAを処方しています。原因不明で進行性とされるこの病気に、何の手立てもない不安に何か薬を飲みたいという気持ちもわかります。

ところで、この病気でよく聞かれるのが「遺伝するのですか?」ということです。日本人に多いこと、特定の遺伝子の関与が解明されつつあることは事実で、調べるためには研究をしているグループの病院に受診するようになります。自費で遺伝子を調べると高額になりますので。ただ、遺伝子治療はないのでわかっても手立ては一緒です。

ひとまず、もやもや病と診断された方、家系にもやもや病の方がいる方、そして心配な方はMRI,MRAの検査を受ければ診断は可能です。そして、症状はないのに手術を勧められている方はよく考えてから受けるようにしてください。また、やみくもに抗血小板剤を処方する時代は終わりましたので、内服はご一考ください。

診断、治療や手術について疑問点があればいつでも当院にご相談ください。

赤坂溜池脳神経外科クリニック

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