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医療コラム
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昨夜、診療後に宇都宮記念病院で手術してきました。左視床出血の症例で、上記のように綺麗に血腫除去できました。患者さんはご高齢ですが、局所麻酔で3センチの切開、1センチの穴を開けて1時間かからない手術ですから、低侵襲といえます。術後には目を開けていたので良くなるといいです。
内視鏡下脳内血腫除去術については、私は2000年から注目して第一人者に教わって普及に貢献したつもりです。今でも学会のハンズオン講師には時々呼ばれて行っています。しかし、この視床出血についてはエビデンスなしという結果になっています、理由は難しいから。
表向きには手術してもしなくても予後が悪いから手術の適応なし、という評価です。日本の場合、その患者さんにかかるコストを元に医療資源の観点から手術適応の有無を評価するという文化はないため、海外の研究に期待するしかありませんが、外国人にできるほどデバイスが洗練されていません。
良いデバイスの開発ができれば、血腫にそのデバイスを刺して、内視鏡を見ながら血腫を吸引して止血するという手術は誰でもできるはずです。しかし、脳出血の外科的治療についてはあまり積極的にやろうという風潮はありません。これは外傷性の脳損傷の治療にも通じることですが。
でも、なんらかの再生医療がすすみ、血腫をとってそのルートから再生幹細胞などを壊れた脳にふりかけて、脳が蘇るみたいなことができるようになるかもしれませんので、細々とデバイス開発は続けていきたいと思っています。今はまだ職人技のような感じで、昨日もナビゲーションなしでフリーハンド手術でやってきました。
昨日は台風でクリニックに来院した患者さんはいつもの1/3程度でした。前日に繰り上げた方、今日以降に延期した方、来週にした患者さんもいるのかもしれません。救急病院で脳神経外科をやっていた立場では、「雨で来院しない=軽症」という感覚ですが。。。
ここ最近はカテーテル手術が台頭し、顕微鏡や内視鏡で手術できる医者が減ったため、まだまだ手術から引退できそうもありませんが、クリニックの診療も病院での手術も引き続き頑張っていこうと思っています。今日は野村先生の再診患者さんが多いので、昨日から流れた新患患者さんを午前中は手伝って診察する予定です。