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医療コラム
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先週、紹介した患者さんの手術があったので慈恵医大に行ってきました。後輩が迎えに来るということでロビーで待ってました。Dean & Delucaとロビーは直結していてカフェみたいな感じでオシャレですが、どうしても患者さんが多い時間帯は窓口、再来機や会計機に行列ができてしまいます。

手術室に行くと、脳神経外科は3箇所で手術していました。そしてどこもかつて病院で一緒に手術した若い先生たちが活躍していました。自分がいた民間病院の小さな手術室とは違い、広くて綺麗で装備が整った環境でやっている後輩たちが頼もしく見えました。
今回お願いした患者さんは腰部脊柱管狭窄症の患者さんです。私も脊椎脊髄の手術は100件以上を慈恵医大の元教授と一緒に手術経験をしました。横浜新都市脳神経外科病院にいた時のことです。今はその一番弟子である川村先生に依頼しています。川村先生は現在医局長もこなしています。
そして、私の頃は片側から顕微鏡下にアプローチしてドリル、ケリソンと鋭ヒで骨と靭帯を削除する手術でした。脊柱管が広くなればそれで症状は劇的に改善し、翌日から歩行が可能でした。ただ、稀に神経根症が残存し、神経が牽引されたり、骨棘に圧迫されるのが原因でした。当時は椎間関節はあまり触らない手術でした。
この患者さんの画像ですが、L4/5が滑って狭窄症をきたしています。
今回は椎間関節を削って除圧し、非常にスマートに椎間板にアプローチし、両側からケージを挿入し、椎体にスクリューを挿入し、後方固定を追加しました。当時やっていた脊柱管の拡大作業はあまりせずとも辷りを矯正すると狭窄症が治るとのことでした。たしかにそうですけど、昔は良いデバイスもなかったのでできない手術でした。
赤いと刺激的なので白黒にしていますが、傷からスクリューが4本入ったところ。
その場でレントゲン確認したところ。これで固定していきます。椎間関節を削る=後方固定が必須ということです。
もう一つ驚いたことはケージが金属ではなく視認できなくなったことです。もちろん視認用のマーカーがついているので何かが入っているのはわかりますが。。。新しい手術に入っておいて良かったですが、いきなり外来でレントゲン撮影してもケージと認識できなかった可能性があります。
少し脱線しますが、先日別件で慈恵医大の循環器科の手術に関わることができましたが、リードレスペースメーカーとかTAVI(これは10年前からある)のデバイスとか、見たことないデバイスがすごく増えていることに驚きます。そして、クリニックでもMRIやレントゲン撮影では知っておくべきデバイスでもあります。
後日談でこの患者さんは症状改善して早期に退院するようです。溜池脳外の患者さんなのでまた受診してくれることと思います。
クリニックにいると知識がバージョンアップされないので、今後もいろんな病院、学会や研究会の活動を続けるべきだと再認識しました。