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アブノーマルなケース

受診患者さんが増えてきた影響もあり、いろいろな事が起こっています。今週は初めてクリニックに救急車が来ました。月に一回程度は入院する患者さんがいることは先日話しましたが、救急車で搬送したのは開業後1年間で初めてのことです。いつもはタクシーですが、今回はくも膜下出血だったので救急車にお願いしました。

くも膜下出血の多くは脳動脈瘤の破裂です、破裂した場合は半数以上が死亡から重度障害となります。また、再破裂は24時間以内が多く、2週間以内に20%程度が再破裂します。ガイドラインでは72時間以内の脳動脈瘤手術が推奨されています。ですが再破裂するより、手術は早ければ早い方がいいに決まっています。

この患者さんは連携病院の先生に速やかに受け入れてもらい、30分程度で転院搬送を完了しました。受け入れに30分以上かかる某病院には当然ながら転院依頼はしていません。。。先週も脳出血の方がいて、別の連携病院に受け入れてもらいました。いずれも私の電話やLINEに数秒でレスポンスを頂いて、助かっています。

アブノーマルなケースはそれだけでなく、MRIを撮影しに来てMRIせずに帰った方がこの1週間で2名いました。それぞれの患者さんの事情や気持ちは計り知れないですが、満足せずにお帰りになったのは間違いありません。お二人とも診察料をきちんと支払い「申し訳ない」「ありがとう」と言って帰りました。

納得いかなかったことを自分の責にして、他人を責める事なく物事を収めることができる人は尊敬に値します。しかし、それは一般社会での話だと思います。我々のクリニックでは、患者さんが心身の不調や悩みを打ち明けて、即日の検査の力も借りながら、その日のうちに解決をするというのが理想です。

患者さんの思いを聞いて、検査や治療方法をご案内して、安心を提供する。この納得してもらうためのプロセスが上手くいかなかった事例です。先に書いたくも膜下出血の事例もMRIができなかった事例も、アブノーマルなことから学ぶことは沢山あります。

私は医療者も患者さんも一人の人間としては対等だと思っていますので、驕(おご)る事なく、謙(へりくだ)る事なく、共に悩んで共に笑って、日々過ごせたら良いと思っています。帰ってしまった方々も、すっかり元気になればいいし、何かあればいつでも来院してくれることを願っています。

今日は午前中に先週入院してもらった患者さんの回診に、連携病院へ行ってきました。とても喜んでいただき良かったと思います。

赤坂溜池脳神経外科クリニック

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