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医療コラム
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開業から2週間経過し、近隣の医療機関や店舗等への挨拶も一通り終わり、直接来院、ネット予約や紹介患者さんの受診が徐々に増えてきました。基本的な情報はインターネット経由で取得し、ネット予約をして受診するという流れは60歳くらいまでの患者さんには便利なようです。そして、多くの受診患者さんはMRIの即日診断を目当てに来院している印象で、これは他の脳神経外科クリニックと同様の傾向です。
60歳以上の患者さんについては、直接来院と電話予約で対応できています。インターネットの予約をトライしたが、途中で断念して電話をいただくことが多いようです。そのような世代の方々にクリニックを周知する目的で、一回だけ新聞の折り込み広告を入れることになりました。おそらく最初で最後になる試みかと思いますので、貴重なチラシを見たら保存しておくことをお勧めします。
今のところ、当院を調べて遠くから来院する患者さんには閉所恐怖症の方が多い印象です。「他院でMRIのドームに入ったけど無理でした」というケースもあります。幸い様々な工夫を駆使して、そのような患者さん達の全員にMRIを実施できています。閉所恐怖症というネーミングも良くなくて、実際にその患者さんが何を嫌がり怖がるのかを個別に聞いて工夫できる幅が必要です。
ところで、MRI装置には超伝導磁石を使ったものと永久磁石を使ったものがあります。そして、ドームの中に入って撮影するタイプと、2枚の磁石の間に挟まって撮影するタイプがあります。超伝導には液体ヘリウムと電力を大量に使用するため、都心部では設備的にかなりハードルが高くなります。永久磁石の場合はかなり重量が重く、若干画質が落ちるという問題があります。
あえてどちらが良いとは言いませんが、それぞれの特徴を活かしてMRI装置を利用するのが良いと思います。当院ではMRI装置の特徴や利点欠点にはあまりフォーカスしていません。それよりも、脳を心配して来院した患者さんに、その日のうちに適切な診断をすることを目標としています。そして、今のオープンMRIでは、スクリーニング画像には十分な画質を撮影できています。
診察を受けた患者さんに対しては、立地的にも内容的にも気に入っていただければ、脳卒中予防だけでなく、日常的な怪我や体調不良、生活習慣病予防や骨粗鬆症まで即日診断できます。食事や運動については一般人の健康サポートから、アスリートレベルまでのアドバイスに対応しています。そして、せっかく受診してくれた方とのコミュニケーションを大事にして、困ったことがあれば相談にこれるアクセスの良いクリニックになるように心がけています。