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医療コラム
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先週の金曜日に半日だけ頭痛学会に出席しました。
頭痛学会は脳神経外科関係の学会とは異なり、いろいろな職種の人も参加するようです。そして、片頭痛関連の発表は非常に人気があり、片頭痛以外の発表を聞いて来ました。
先日、YouTubeにも公開しましたが、画像や検査所見に異常がある頭痛とそうではない頭痛があります。客観的データがない頭痛に関しては患者さんの症状の特徴と医師の経験や知識が診断の決め手になります。当然、頭痛を専門的に診断治療している頭痛学会専門医の先生方が対応するのがいいに決まっています。
しかし、時に脳神経外科手術が必要となる疾患が見つかることがあります。これが頭痛の診断治療を難しくしています。要するに、頭痛患者さんがどこに行けばいいのかがわからないという現象が起こるということです。もちろん、頭痛学会専門医の先生方は画像所見があるくも膜下出血は知っていますが、その詳細な治療や予後は知らない可能性があるからです。
当院に来院する患者さんで「他院で片頭痛と診断されています。脳の検査はしました。溜池脳外は通いやすいので治療の継続をして欲しいです」という方がいます。多くの患者さんは、脳の画像を持参しません。当院では頭痛の患者さんには念のため脳の検査をします。特に脳血管のMRA検査を必須としています。
脳血管のMRA検査に変化がないことは重要です。RCVSを疑った場合、激しい頭痛になった場合には再度撮影して変化が出ていないことを繰り返す必要もあります。ですから、他院で画像に異常がなくても、画像を持参すべきですし、CTなのかMRIのみかMRAまで撮影したかがわからなければ、再度撮影した方が良いと思います。
また、片頭痛の患者さんがくも膜下出血などになった場合、大幅に診断や治療が遅れる可能性があります。ですから、すでに診断がついているので脳の検査はしません、というスタンスも難しいです。ただし、何でもかんでも来院した患者さんに即座に「脳の検査をしましょう」と言うと儲け主義のクリニックと言われかねません。
その辺りはバランスをとって、患者さんのリスク因子や頭痛の程度や治療経過などを勘案し、検査が必要だと判断すれば「当院でも検査します」と言うべきかと思いますが、できれば初診時に他院の画像結果くらいは持参して欲しいかな?と言う話です。
頭痛学会の話をしようと思いましたが、頭痛で来院した患者さんの検査の話になってしまいました。。。
頭痛学会はいろんな職種が集まると書きましたが、一般口演にもかかわらず、一題ごとに発表者に拍手をするセッションがあり非常に違和感でした、少なくとも脳神経外科関連の学会でシンポジウムやセミナー以外でいちいち拍手するようなセッションはないかな?と。ちょと気になっただけで、他意はありません。
ちなみに、当院で木曜日終日と金曜日午前に勤務している野村先生は発表2題、共同演者2題と大忙しでした。当院では難しい頭痛の患者さんは野村先生に診てもらうようにご案内しています。