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頭痛の検査、治療と予防

脳神経外科クリニックに受診する患者さんの症状では、頭痛が圧倒的に多いのですが、頭痛で最も鑑別すべき疾患は「くも膜下出血」です。くも膜下出血の診断ではまず経過が重要です。

出血した瞬間に頭痛が出現するため、患者さんは「〇〇をしていたら痛くなった」というような表現をすることが多いです。ただし、必ずしも激しい痛みとは限りません。

症状と経過からくも膜下出血の可能性があるか診断するには、くも膜下出血の患者さんをどのくらい診たか?という経験も大きく影響します。ガイドラインにはそこをカバーすべくリスク因子が羅列されています。。。

ところで、頭痛学会のガイドラインではCT撮影よりMRI撮影が推奨されています。軽微な出血の検出率がCTよりMRIの方が高いこと、MRAで脳動脈瘤や動脈解離の診断ができるからです。頭痛診断でMRIが最も有用なのは、解離性動脈瘤に伴う延髄外側梗塞の診断であると個人的には思いますが。

 MRIで出血や動脈瘤を否定したら頭痛の治療が始まります。ここからが病院脳神経外科と脳神経外科クリニックの大きな違いです。病院だと入院や手術が必要なければ脳神経外科の患者さんではないからです。

さて、頭痛の治療についてはここ2−3年で大きく変わりました。簡単に言うといろいろな作用機序の薬を駆使して頭痛を緩和する治療から、頭痛が出ないように予防する治療に変わったということです。

そして、予防薬は内服薬だと古典的な薬になり、その人に合ったものを探すのが大変でした。最近は、その古典的な薬をいろいろ試すことなく、片頭痛の診断さえ正しければ、CGRP関連薬の注射で予防します。

頭痛外来ではこの高額治療だけにフォーカスされている印象もありますが、当院では、その他の頭痛患者さんにある多種多彩な症状とその治療へもしっかりアプローチしていこうと思っています。

20年以上前に私が書いたくも膜下出血およびその予防に関する寄稿です。若かりし頃の写真に注目!

赤坂溜池脳神経外科クリニック

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