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医療コラム
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先月、頭痛に関してYouTubeの公開収録をしました。編集作業が進んでいないのでアップはもう少しお待ちください。
YouTubeはそれほど力を入れていないので、診察前に初対面の方が私のことを知りたくて見ることはあっても、内容自体がバズるとかないし、踊っているわけでもないし、現状維持でいいのかな?と思っています。内視鏡下血腫除去術とVAシャントの手術ビデオは指導医としてアップしないといけないと思っています。
頭痛の患者さんでは、脳神経外科にかかっているのですが良くなりません、という方もいたりします。他のコラムでも触れていますが、頭痛診療というのは誰からも教わりません。当然、大学医局でも教わらないので脳神経外科医が頭痛診療できるというのは間違いです。大病院でやっていることは、頭痛で来院した患者さんのCTスキャンを撮影し、くも膜下出血やその他の脳疾患ではないかどうかを判断しています。
頭痛のために救急車を呼んで大病院へ行き、検査で異常なしと言われた時点で要注意です。沢山の痛み止めを処方されて、また外来受診して下さいねと言われ、半日〜1日かけて大病院の外来受診をして、日替わりの先生達から「どうですか?」と聞かれ、痛み止めがまた処方されるという怖い循環に入っていきます。
最近は大病院にも頭痛外来を設置するところが増えてきました。CGRP関連製剤が高額で、薬剤メーカーがしきりにPRしているという背景もあるとは思います。先日当院に来院した患者さんは「〇〇病院で頭痛を診てもらいました、片頭痛と診断されてトリプタンを飲むように処方されました」と言って来院しました。残念ながら大病院では脳のMRIが即日できないため、検査不要と言われたようです。。。
確かにその患者さんは典型的な片頭痛でした。しかし、ガイドラインでも頭蓋内病変をまず除外すると書かれています。MRIをやって、異常なしとお話ししました。そして、片頭痛の予防と治療の説明をして、当院に通院することになりました。当院ではいつきても脳のMRIは即日診断します。頭痛の診断や治療も即日行います。
万が一、難しい頭痛診療の場合、頭痛専門医である野村先生に診察をお願いしています。野村先生外来は神谷町脳神経外科クリニック時代の患者さんが沢山来院していることもあり、若干あふれ気味ということもあり、私も成人の片頭痛患者さんの典型例では診療しています。自己判断ではありますが、それなりに満足いただいていると思います。
ということで、今日は暇な時間に院内掲示の頭痛関連の記載を見直して作成しました。最近の患者さんの傾向から、東京23区にお住まいで頭痛と閉所恐怖症にお悩みの方、検査は当院でしかできないかもしれません。オープンMRIを実施した後は、頭痛診療をしますが、近医へ逆紹介も可能ですから、普段の通院まで当院にしなくても大丈夫です。