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医療コラム
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昨日、アジョビという薬剤の説明会(Migraine Expert Meeting)へ行ってきました。
大塚製薬のCGRP関連抗体薬です。自己注射や3ヶ月のまとめ打ちなど選択肢があります。
詳細は上記リンクからご確認いただければと思います。
当院へは脳のMRI精査を希望する方が受診することが多いのですが、頭痛を主訴にした患者さんの多くは片頭痛のことが多いです。検査希望するということは、過去にあまり脳の検査をしたことなく頭痛を放置している方が多いので、片頭痛治療も詳しくないため一から説明する必要があります。
頭痛急性期の治療に通常の消炎鎮痛剤か片頭痛薬か。予防治療に内服薬か注射薬かという話をします。そして、HIT-6、MIBS-4というスケールをとって片頭痛診断をします。そして、片頭痛の患者さんにはトリプタン系、ジタン系と言われる頓服薬と内服の予防薬を処方します。同時に注射薬による予防の話もしておきます。
初めて片頭痛治療を開始した人は、7割くらいは内服コントロールが可能です。残りの3割の人には片頭痛予防の注射を実施します。月一回ですが高額治療になるので、保険組合等の補助金や高額療養費など事務的な説明も必要となります。
このCGRP関連抗体薬はこのような流れで新規に開始した患者さんには比較的効果が高く、頭痛が全くなくなった、という方が多いです。論文のデータなどでは有効率7割などという話もありますが、診断が正しくてあまり治療がこじれてなければ劇的に効果を発揮する薬だと思います。
ところで、昨日のMeetingは東京駅近くの会場でしたが、都心で頭痛治療を専門にしている脳神経外科専門医、頭痛学会専門医の先生方が参加していました。まだご挨拶できてなかった先生方に会えて、オープンMRIの案内もできてとても良かったと思います。多くの先生方は私を手術関連で知っていてくれたので話が早かったです。
そして、山手線の内側でMRIを完備した脳神経外科クリニック、頭痛診療可能なクリニックとして、当院は貴重な存在であることを認識しました。郊外や地方にはこの10年で増えてきたMRI完備の脳神経系クリニックも、都心でMRIの設置できるテナントは新築以外には難しいのと、土地が高くランニングコストも厳しいので、開業のハードルは高いようです。
私も頭痛診療はだいぶマスターしましたが、来月からは頭痛専門医が週一回勤務してくれることになったので、頭痛外来としても近隣のビジネスマンを中心に貢献できたらと思います。